陸奥湾ホタテCLIP

ほたてCLIP

Clip.1知っているようで知らないほたての秘密

ホタテってどんな生き物?

私たちが普段食べているホタテの正式名称は「ホタテガイ」、イタヤガイ科の一種です。 冷たい水を好み、水深10~30mほどの浅い海の砂底に生息しています。 カゴや耳吊りなどで養殖され、食用として利用されることから、アサリやカキなどと並んで、私たちにとって最も身近な二枚貝の1つです。 貝殻の片側を帆のように立てて海の中を進むと思われていたことから、「帆立貝」と呼ばれるようになったと言われていますが、実際は、体の中に含んだ海水を勢いよく吐き出すことで得られる推進力を利用して、前後に泳いだり、回転したりしています。

ホタテにも目がある?

ホタテのエサは海水の中に含まれている植物プランクトンなどです。獲物を追いかける必要がないことから、目は必要なさそうですが、実はたくさんの目が付いています。 どこに付いているかというと、外とう膜(カイヒモ)の部分にあるたくさんの黒いツブツブ一つ一つがホタテの目となります。 これらの目は光の明暗を感じる程度のようですが、これがあるおかげで外敵が近づいてきたことがわかります。

右の殻と左の殻

二枚貝の貝殻は右と左が区別されていて、ホタテの場合、海中で生活しているときに上側になる茶色の殻が左殻(さかく)、下側の白い殻が右殻(うかく)と呼ばれています。色だけでなくその形も右殻の方がふくらみが大きいという特徴があります。
普段何気なく見ているホタテの貝殻ですが、色も形も左右非対称な生き物は実は珍しいのかもしれません。
ホタテを焼いて食べる時もこの特徴を利用して、先に左殻を下にして焼いてから、ひっくり返してふくらみの大きい右殻を下にすることで、汁がたまってうまみが逃げにくくなると言われています。